富山県内において、新卒訪問看護師の人材育成及び研修体制を整備することにより、新卒看護師の訪問看護ステーションへの就業を促し、安定的な人材を確保することを目指して「富山県新卒訪問看護師育成ガイドライン」を作成しました。
県内の訪問看護ステーションで、このガイドラインが活用され、訪問看護の人材育成・確保と地域全体の看護の質の向上に繋がることを目指しています。
新任訪問看護師育成にも、役立ちますので、ぜひご活用ください。
このガイドラインは、新卒訪問看護師を採用した訪問看護ステーションを中心に、関係機関が協力し合い、学び・育つ・みんなで支える体制を構築することを特徴としています。
看護教育機関や医療機関、介護保険施設・事業所、訪問看護サポートステーション、富山県訪問看護ステーション連絡協議会、行政(県・市町村)、富山県看護協会、富山県訪問看護総合支援センターが、それぞれ役割を果たします。特に、公的病院では、地域の訪問看護ステーションに採用された新卒訪問看護師も院内の新卒看護職員と共に学ぶ体制づくりを目指しています。
新卒訪問看護師育成試行事業における取り組み報告について
「新卒・新任訪問看護師交流会」を県内で初めて開催しました!
日時 | 令和6年11月7日(木) 14:00~16:00 |
場所 | 富山県看護研修センター |
内容・講演 | 「新卒・新任訪問看護師のキャリア形成と期待すること」 講師 訪問看護ステーションさと彦根(滋賀県) 伊部 恵美子さん ワールドカフェ |
済生会高岡訪問看護ステーションと富山県訪問看護ステーション連絡協議会、富山県看護協会の協働により、新卒者(学校卒業後すぐに就職した方)及び新任者(訪問看護経験が3年未満の方)の交流会を県内で初めて開催し、新卒・新任訪問看護師13名と管理者・指導者13名の方にご参加いただきました。
「新卒・新任訪問看護師のキャリア形成と期待すること」と題し、訪問看護ステーションさと彦根(滋賀県)の伊部恵美子さんにご講演いただきました。
ワールドカフェでは、新卒・新任者が3グループに分かれ、仕事のやりがいや悩み、リフレッシュ方法を語り合い、親睦を深めることができました。管理者・指導者も指導の工夫や悩み、キャリアアップ支援について活発な話し合いが行われました。
参加者の満足度は非常に高く、「楽しかった」「不安を分かち合え、自分だけじゃないと安心できた」といった声が聞かれました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
訪問看護師として悩んでいることややりがいを共有することができ、気持ちが軽くなった。
他のステーションの方と話せてうれしかった。今後もこのような場を設けてほしい。
病院での教育とは異なるため悩んでいたが、指導者の方の悩みや工夫を共有でき、もやもやしていたことがすっきりした。
訪問看護の魅力を少し分けてもらい、とても楽しい時間になった。
このメンバーが1年後にどう変化したか見てみたい。
新卒・新任訪問看護師の方のアンケート
管理者・指導者の方のアンケート
富山県訪問看護ステーション連絡協議会研修会を開催しました
日時 | 令和6年11月9日(土) 9:00~12:00 |
場所 | 富山県看護研修センター |
主催 | 富山県訪問看護ステーション連絡協議会 |
内容 | 「富山県新卒訪問看護師育成ガイドラインの活用方法」 講師 富山県訪問看護総合支援センター センター長 中嶋 育美さん 「新卒訪問看護師育成の実際について」 講師 済生会高岡訪問看護ステーション 管理者 伊勢呂 博恵さん 「富山県新卒訪問看護師育成ガイドラインを活用しての報告」 講師 光風会訪問看護ステーション 管理者 小原 留美さん 「訪問看護ステーションにおける人材育成について考える」 講師 富山県立大学看護学部在宅看護学 教授 河野 由美子さん グループワーク「人材育成~今できていること、これからできること~」 |
富山県訪問看護ステーション連絡協議会では、「訪問看護と人材育成~今できていること、これからできること~」をテーマに研修会を開催し、37名の方が参加されました。
参加者からは「貴重な意見をたくさん聞けてよかった」「新人教育の難しさは他のステーションの方も同じだと感じた」「自事業所に合わせた教育方法についてガイドラインを参考に考えようと思う」といった意見が聞かれました。
この度の研修会は、人材育成の現状や将来の方向性について深く考える良い機会となりました。各講師の方々から貴重な知見や実践的なアドバイスをいただき、参加者の皆様も熱心に耳を傾けられました。ご参加いただいだ皆様、ありがとうございました。